2002|監督:チェ・ホ
信号が青になったら一緒に渡ろう。
私は2000年初期の韓国映画が特に好きだと思い込んでいるのだけど、おそらくこの映画のせいだろう。何ヶ月も給料が出ないような仕事(ゲーム作り)を徹夜でやってるような若者が、見えない未来にでっかい夢を持ってる…って感じがたまらなく好き。よくあるよね!って笑われそうだけど、リアルではこんな若者に会ったことがない。
この作品は「人に興味を持つ経過」が丁寧に描かれているのが特徴的だ。ネットとリアル、二つの世界を通してひとりの女の子を見つめることになるなんて…私的には面白いんだけどな。 何だコイツ→興味深い→面白い→もっと知りたい→好きだ!→付き合いたい、という男性心理が単純明快なのだが、心の傷を持った彼女の一面を知ることとなり、関係は複雑に。チョ・スンウのニヤけ顔とか苦しそうな顔は、ファンでなくともたまらない表情。しばらく風呂にも入っていなさそうなオタクだけど、自分のやってることに自信を持ってるトコとか、声を荒げてミーティング始めるトコとか何気にカッコいい。ちゃっかり告白用CMを作っちゃってるトコとかも! ラストの 「信号が青になったら…」のセリフは涙が出るくらい好き。