『浮雲』男心と秋の空

生きる環境がガラリと変わった戦後。
戦時中の生き生きとした彼を知る女は
彼が落ちぶれても執着してしまう。

男心と秋の空…

中途半端な優しさと
相手を拒絶しきれない優柔不断さが
女を惑わせる。

だが、帰国しても
頼る肉親がいない状況を思うと
相手への”情”は、恋愛というより
家族愛に近かったのかもしれない。
並んで歩くシーンが好き。

女としては幸せなラストである。


1955|成瀬巳喜男


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