2014|監督:アモス・ギタイ|イスラエル、フランス、イタリア、ロシア
鑑賞中&鑑賞直後は「わからないなぁ…」というのが正直な感想。
ユダヤ人のことをよく知らない日本人にとっては事前情報が必要だったのだと思われる。理解するためにかなり集中して観たが、最後のナレーションがかかるまで、ほとんど状況が飲み込めない感じだった。(セリフも少ない!)
だが、不思議なことに時間が経つにつれ、この映画が作られた理由や作品を残す意味が、自分の中にゆっくりと染み込まれていくような感覚がある。「わからない」割にはすごく残る感じの作品。生き延びた人の心の中に、ちょっとでも幸福を感じる瞬間があったらいいなぁ、と願わずにはいられない。
(2014 東京フィルメックス)