『時代屋の女房』映画感想 ”待つ”苦しみと愉しみ

私は渡瀬恒彦さんに昔から憧れていて、TVドラマ・十津川警部シリーズのファンでもある。彼はハードボイルドな雰囲気が魅力的なのだけど、骨董品店にユルい感じで座ってるのも悪くない。疑問や不安を口に出すことなく、女のことなんかでモヤモヤしている表情がたまらない!また、男を振り回す夏目雅子の魅力には不思議な説得力がある。映画の中でふたりが結婚する運びはないが、ハッピーエンドを予感させる清々しいラストがよき。

1983|森崎東


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