ほんの数ヶ月だが、学生の頃、
ルポルタージュに関心を持って
その手のサークルに
入ろうとしたことがある。
先輩曰く、
”ルポを描く者の感情はいらない。
事実を調べて 私情を挟まずに書け”。
私は感情を大切にしたい人なので
何か違うと思い、
結局入部しなかったのだが、
あの数ヶ月の経験が
今だに蘇ることが、たまにある。
記事にしようと思う出来事や
関わる人との距離って、
本当に難しい。
事情を知れば知るほど
気持ちが近くなるからだ…
ストーカーと思っていた男性に
恋してしまう美人教師とか、
様々な人種、立場の人々の
考え方の違いなど、
魅力的なサスペンスが
巧くまとめられたラストに
思わず唸り声を上げたくなった。
2007|カルロ・マッツァクラティ
イタリア映画祭2008では『まなざしの長さをはかって』というタイトルで上映された。