1987|監督:ダン・ニャット・ミン|モノクロ
「河の女」よりも「記者の女」の姿に驚愕した。
回復していない傷心を取材するために「私に打ち明けて!」などと手を握って励ましておきながら、自分の私生活と関係がありそうだと悟ると、証拠がないにも関わらずさっさと行動し、嘘までついている。河の女の方も、悲劇のヒロインぶりながら、振った男が自分の生活を支えてくれそうだと悟ると、(他に方法がなかったのかもしれないが)悪びれることなく頼っている。…女って怖い。
でも私も記者の立場だったら同じ行動をとるかもしれない。できれば男性には見せたくなかった女の本性が、男性監督にバレバレだったことにショックを受け、うなだれてしまった。