2011|監督;チャン・フン
何故か同じ国の人と戦うことに…
後半、戦争の休止の知らせに一瞬喜ぶものの、やっぱり1日だけ延長することが決まり、仕方なく戦うハメになるシーンがある。敵と味方、向き合いながらも多分気持ちは同じ…「もう戦いたくない」。 あのシーンはすごく込み上げてくるものがあった。誰ともなしに歌い始めた歌が、相手側にも聴こえ、つい一緒に口ずさんでしまうところにどうしようもないやるせなさでいっぱいになった。同じ民族だから同じ歌を知っている。同じ言葉で歌を歌える。それなのに、合図次第で戦いが始まり、運が悪ければ死ぬのだ。
…正直、この映画全体にはそれほど大きな魅力を感じたわけではなかったのだが、このシーンがあまりにも胸を打ったので、どうしても記録しておきたいと思った。