『瀑布』映画感想 突然の事態をどう捉え、向き合うべきか

コロナ陽性者の戸惑いと理不尽…
まさしく2021年、今の映画だ。

自宅隔離が決定した娘と
その母の困惑から始まる物語だが、
社会問題というより
それをきっかけに
変わっていく個人的状況を、
鋭く深く 描いた作品。

しっかり者の母、
気ままな娘という状況が逆転し、
様々な問題が起こるも、
希望が感じられる描き方が
チョン・モンホン監督らしくて
胸が熱くなる!

停滞しているように見えた母が
悩まされていた轟音〈滝音〉。

過去に原因があるのかと思っていたが
未来への予知的感覚だったようだ。

生きていると色んなことがある…

もう終わりだ…と思っても、
アタックしてくれる男性がいたり
新しい生活が始まったり…

残念に思えた状況も、
実は幸運の前兆だったのかもしれない。


2021|チョン・モンホン
第22回東京フィルメックス 特別招待作品

『瀑布』予行編 / 第22回東京フィルメックス - YouTube


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