2014|監督:トム・マッカーシー
魔法のミシンで修理した靴を履くと、依頼者に変身できる!
大人のためのファンタジー映画。はじめは依頼者に変身できるのを面白がっているだけなんだけど、父になりすまして母を喜ばせたり、犯罪に巻き込まれたり、人助けすることになったりと、色々な経験をすることに。
父の店を受け継いでいるだけで大したことは何もしてないし、いい年して結婚もしてないし、ロクでもない奴、俺なんてゴミと思っている主人公だけど、様々な経験を通して実は優しくていい人だし親孝行、という性格がだんだんわかってくる。そして実は彼が父親に守られ、愛されていたことも…
自分に自信が持てず、「自分なんか…」と思っている中年の自分にとっては、すごく力をもらえた作品。自分を見守っていてくれる人のありがたさに改めて感謝したり、もう少し自分を信じてみてもいいかもと思えたり。ラストのまとめ方がほっこりとあたたかくて好き。続けることや秘密を守る仲間の大切さも改めて感じることができ、鑑後感がとても良い。