『15時17分、パリ行き』映画感想 忘れかけていた祈り

絶望を感じている時の祈りは 無意味な呪文のようにも思えるが、“願い“は忘れた頃に叶うことがある。望んだ時期や状況とは違っていても、願いが叶ったとき、過去の祈りは感謝へと変わる。事件に対処する勇敢な姿だけでなく 咄嗟の判断・行動力が生まれた背景を丁寧に描いた傑作で、号泣。願いが叶わず、過去の祈りを口汚く嘲笑う自分が情けない…。祈りが叶えられるまでにはタイムラグがある。待てるかどうか、人間は試されている。

2018|クリント・イーストウッド


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