難民キャンプ

2008|監督:レイス・チェリッキ

 

ジャーナリストならではの作品だと思う。(レイス・チェリッキ監督はジャーナリスト出身)
日本でのほほんと生かしてもらっている私にとって、「難民キャンプ」は遠い世界の話だ。難民申請は自分の意思でするものだとばかり思っていたが、そうとは限らないことを初めて知った。様々事情に巻き込まれ、何故自分がそこにいるのかもわからない状況になる人もいるようだ。本作の主人公もそんな感じで、おそらく帰れないとは思っていなかったと思う。
想いを馳せるのは故郷の懐かしい風景と恋人。魂が戻っていくようなラストには切ない気持ちでいっぱいになる。

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