2011|監督:キム・リョリョン
落ちこぼれ(?)の男子高生の元にフィリピン人の母親が突如現れる。
ワンドゥクは喧嘩っ早いが心は素直で悪い子には思えない。あえて心を通わそうとはしないが担任はそれがよくわかっている。父親は障がいがあるが真面目に働く人、母親は事情があって別居することになり、しっかり子育てできなかったことをとても悔やんでいる。外国人就労などの社会問題に触れている感じなので、心理的に辛い思いをしたくなくてこの映画を観るのを避けてきたのだけれど、好きな俳優が出ていたので耐えられずに観てしまった。予想外にも明るいラストに仕上がっていて鑑後感が良い。注目すべきは何の評価も見返りも求めていない教師の存在だ。適当でいい加減にしか見えない彼が実は牧師で弱い人々を守り、支えているところにぐっとくる。