『俺の中の奴ら(複身犯)』映画感想 ひとつの肉体に宿る複数の魂

もし、肉体と魂が"ひとつずつ"じゃなかったら。事件解決のためとは言え、無謀過ぎる捜査だった。日本もそうだけど、公務=善とは限らない。状況を理解・把握し、希望を叶えるための容疑者の格闘&奮闘ぶりがスゴい。容疑者に寄り添う医師*1とエゴしかない強引な刑事…。何故事件が解決して刑事が無事、仕事復帰できたのか、怒りの気持ちさえ湧いてしまうのだけど、ラストの医師の態度がめっちゃ気持ちいい。キャスティングもよき。

2021|シャオ・リージョウ


*1:医療に携わるという意味で医師と表記したが、映画の中では、実験・研究を行っている「博士」という設定である

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