『悲しみより、もっと悲しい物語』映画感想 信じたかった永遠

孤独の恐怖から
救ってくれた人を失うのは
つらすぎる。

自分と相手の現世の長さが
明らかに違うという状況。

男が女の幸せを願うあまりに
身をひくことを決め、
もう一度孤独に直面する状況から
涙が止まらない…

だが、相手の気持ちを大事にする為に
自分の気持ちを押し殺し、
言葉にしなかったのは
女も同じだった。

感性の豊かな彼女が
”永遠”という言葉を嫌っていたので、
気づいてるかも…と思ってはいたが
とにかく後半は嗚咽するほど号泣した。

自分がいなくても
彼女に幸せになってほしい男と、
彼なしではもはや
生きることすら難しい彼女。

幸せを叶えるなら、現世で。


2018|ギャビン・リン

悲しみより、もっと悲しい物語 [DVD]


メモ:
韓国版(2009) は、タイトルの割にはそれほど号泣しなかった覚えがあり、正直、どうしてもこの映画を観なければとは思っていなかった。ただ、近年の台湾映画のレヴェルがとても上がってきていて魅力を感じることが増えていることと、脚本がアレンジされてるかもという期待から鑑賞。ストーリーには大きな変化はないようだけど、感覚に訴えてくる感じがものすごい!ラブストーリーでこんなに号泣するのは久々かもしれない。「泣ける映画」という表現が嫌いで、へそ曲がりな私は「じゃあ、泣かないっ」と思ってしまうのだけど、この作品は泣いてしまった…

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