『護られなかった者たちへ』映画感想 生き残った悲しみから

この映画を作るまで
時間が必要だったんだろうな、
と 思った。

あれから10年。

でも、日本人の心の傷は
まだ癒えていないような気がする…

中盤までは恐ろしく重くて暗い。

だが、目をそらす事もできずに
震災の記憶と向かい合っていると、
社会派ミステリの魅力が
ぐぬぅと現れ、引き込まれた。

護られなかった者、
護れなかった者…
両者の苦しみに涙が止まらない...

悲しみや怒りは、きっとずっと続く。
でも、生きることは
赦すことなのかもしれない。


2021|瀬々敬久
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キネマ旬報 2021年10月上旬号 No.1876