#2 男性主人公映画ベスト10

先日、”女性主人公映画ベスト10”を選んだので 男性版も考えなければ〜!と思い、考えてみた。

多くの人は映画の中に、”憧れの異性の姿”を探すと思われるし、もちろん私もステキさやカッコよさを求めている。だが、何をもってステキ、カッコいい、になるのかは 人それぞれだ。

自分にとって、ステキ や カッコいい がどういうことなのか、あまり考えたことがなかったので、これを機に内観してみたい。


私はどんな男性主人公 が気に入ってるのか?

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いわゆる アクション、ヤ○ザ、任侠系、サスペンス、ノワール等の映画には、カッコいいと思う瞬間や人間がめっちゃ多いので、この類をベスト10に入れてしまうと選びきれないと思った。

なので、独断と偏見で、今回は この手の世界観の作品は選に入れないことにした。
ルックス? まぁ、それも置いておきましょうw (結構イケメン好きであることは否めないが…)

今回選んでみたのは、人間性・人柄という部分でズシンと響いたヒーローたち。



・他者からの指示には左右されず、困難な状況にも独自の視点で解決策を考え乗り越える人

・即効性のある効果や常識に囚われず、本質的な部分を深く考え、自分の決断を信じる人

・多くを語らずとも 熱い情で他者を理解し、人との関わりに喜びを感じる人


観終わった後、主人公がずっと頭の中から離れず、シビれ続けることもある…。

男性主人公映画ベスト10<感想>

 ※順位なし

マイ・バッハ 不屈のピアニスト

才能って努力で得られるものではないので、気づいた瞬間から驕り高ぶってしまう人もいる。驕り高ぶるのは勝手だが、その栄光が長年続く人はまれで、挫折する人も少なくない。無理難題な運命を次から次へと彼に与える神。ちゃんと乗り越えた人だけが見える幸福な風景に、涙が止まらない。

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夢追いかけて

めっちゃ大雑把な言い方だけど、『ショーシャンクの空に』や『きっと、うまくいく』と、展開が似ているのが面白い。いずれも本物のヒーローの側にいて、影響を受けるのが”主人公”である。ヒーローはぶっ飛んでるんだけど、めっちゃ天才!国・地域が違ってもこういう天才っているのね。

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いつだってやめられる

頭の良さを人生に活かせない残念さって日本だけじゃないんだと思い、最初にイタリア映画祭で観た時、めちゃくちゃイテテと刺さりまくった。こういう人たちが逆襲してくるぞ!と今でも思う。そしてもうその逆襲は始まっているかもしれないとも思う。*1

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PK

発想が本当にスゴい。幸運なことに初回は試写で鑑賞させていただいたのだが、後日、某映画評論家の方に「めっちゃ良かった!」と興奮を伝えたところ「そんなの観るくらいなら他の観た方がいい」と鼻で笑われたことがある。何でだろ…と、今でも思う。

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ミルカ

これは思い出すだけで力が抜けるというか、逆にリキんじゃうというか、とにかく ものすごく熱い気持ちになる映画。実力や努力を越えた極限まで達しているのに、トラウマから抜け出せていなかった彼…。目には見えないけれど、こころ ってめっちゃ大事。

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すれ違いのダイアリーズ

たったひとりで任務をこなすのは、やる気とか正義感だけじゃ無理…。ぞんざいな扱いを受けている日本の先生たちは本当に大変だし お気の毒だと思うことすらあるけれど、今の日本の先生たちに欠けているんじゃないかなと思うことが感じられる作品でもある。

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ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男

女って簡単に知り合いになれるし友達にもなれるけど、意外と長く深いつながりを持つのは難しい(自分の経験では…)。だから、男の友情には めっちゃ憧れる。プライベートで話す機会はほとんどないはずなのに、相手を知り尽くしている感じがエモい。

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フォードvsフェラーリ

どんな自分になりたいのか、夢をしっかり見つめた時に限界が見えることがある。自分はそこ止まりだろう、ではなく、限界を超えて叶えようとする姿に号泣が止まらないし、思い出すだけでも涙。男の友情に、余計な言葉はいらない。

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国際市場で逢いましょう

誰だって夢があるし、自分の人生を生きたい。その気持ちを捨てるのは、親のため、家族のため。…私はそういうのを美談にしたくないといつも思ってるし この映画は美談にしちゃってる映画だけど、ボロ泣きした…。

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善き人のためのソナタ

自分の知らない人が、自分を見ていて(好意的に見守っていてくれて)、そっと応援してくれたとしたら…。この作品のじわじわくる感動ったらない。見返りを求めない優しさに こころ打たれる。

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スペシャル・メンション

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ベスト10には入れてないけど、実はこれもお気に入り!という男性主人公映画を 12本 挙げておきます。


ダラス・バイヤーズクラブ
ジョーカー
ハドソン川の奇跡

自分が不利な状況の時「こうしろ!」「こうあるべき」と正論を押し付けてくる人がいると、私は結構簡単に、すみませんと誤ってしまうタイプ…。だから、自分の判断や決断を信じられる主人公たちがめちゃくちゃカッコよく思えてならない。


ショーシャンクの空に
きっと、うまくいく

前述の『夢追いかけて』でも書いたけど、主人公がヒーローなのではなく、ヒーローに影響(とか恩恵)を受ける人が主人公。第三者目線でヒーローを見ているところが、観客との距離感を縮めてくれているようでよき。


2人のローマ教皇
キッチン・ストーリー

違う立場の人とは意見が対立したり、分かり合えないに決まってると思い込んでしまうことがある。でも、一緒に時を過ごすことにより、気持ちがにじり寄ったり、分かり合うようになったりするのが、何だかステキ。


レボリューション・ティガ
それだけが、僕の世界
無垢なる証人
LUCK-KEY/ラッキー
ディア・ドクター

人生は自分のものだが、他者(家族、兄弟、友人、顧客等)との出会いにより、生き方が変わることがある。人を変えようとしてもなかなか変わらないものだが、影響を受ければ、自分が変わることがあるんだなと考えさせられる。


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おわりに

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”腕っぷしの強さで、敵や相手を倒すためのチカラ” 以外の強さ、について 考えてみた。

技術、技能、知識など、能力の種類って色々あるんだな。また、男性の映画には”情”が深く感じられるものが多いんだなと思う。

女性にも良さもあるし、自分が女性ということもあって 同性を応援したい気持ちは強いのだが、同性とは少し違った視線で私は男性を見ているのか…という気づきもあった。

近年、ジェンダーフリーという考え方が割と多くなってきているから、こんなこと言うと古い人間だと思われるかもしれないが、男女の違いって 私はやっぱりあると思う。男女の差や能力の違いもあると思う。

「らしさ」の強要はいかがなものかと思うけれど、性別の違いは違いとして、認識が残っていても良いのではないだろうか。

違うからこそ、違いに気づくのだし、リスペクトしたりもする。同性だったら許せないと思うことでも、異性だと許せたりすることがある。それに、異性への憧れの気持ちも 案外捨てがたかったりして…。

男性でアクション系を最初から排除したりする人っているのかしらとなど思いながら、自分の選んだ「男性主人公映画ベスト10」をしげしげと見直す私である。



参考:
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*1:この作品は犯罪に足を踏み込んでいますが、元々がそれ系組織の人々ではないため、今回の選に入れました

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