MyFFF『パリ、夜の医者』映画感想 誰かがやるべきこと

夜間の訪問診療医って聞くだけで
大変そうだ。

「いいことをしたい」と彼は言うが、
弱い者たちに
寄り添ったり助けたりするのは
簡単なことではないし、
こういう仕事を選ぶ男と結婚する女は
相当な覚悟が必要だと思う。

医師って感情を抑えたタイプが
多いように思うから、
この作品のような
優しさとだらしなさが混在する、
人間らしいお医者さんのお話は
とても興味深かった。

一方では感謝され、
一方では恨まれ、
責任もある、働きざかりの世代。
いくら優秀でも、
医師自身の体調管理も難しそう…

ショッキングなラストではあったが、
今後の人生をじっくり考え直す時間が
与えられたとしたなら、
それはそれで、
悪くないのかもしれない。


2020|エリ・ワジュマン

オンライン映画祭「第12回 マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」
Night Tales(コンペティション部門)

MyFrenchFilmFestival

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