EUFD『海に向かうローラ』映画感想 インナーチャイルドの微笑み

唯一の理解者であった母の死と、女の姿を絶対に認めない父とのいさかい…悲しみのダブルパンチに怒りで対抗するしかない彼女が哀しかった。だが、本作では父の「限界」のわかりみも結構深い…。言い争いの絶えない親子のロードムービーだったが、ラストはホロリ。大切なのは他人の考えより自分の信念。そんな風に言い切る我が子を否定できる親はいないだろう。理解できなかった子の強靭なメンタルに、初めて気づく旅だったと思う。

2019|Laurent Micheli
ベルギー、フランス


EUフィルムデーズ2022
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