人間だもの、親だって。
そう思いつつ
自分の中の”普通”やら理想やらに
親を当てはめようとしてしまい、
私自身も
ありのままの親を受け入れるのが
難しいと感じることがある。
この作品では
思春期の少年が主人公。
自分の世界も複雑なお年頃だろうに、
親も色々あって、これはキツい。
妻子を養うのは大変だとは思うが、
養われる側の モノ申しにくい立場も
わかりみが深過ぎる。
秘密があっという間に漏れ伝わる
田舎の息苦しさ…
自分らしさを誰にも認めてもらえない
苦しみ…
親を赦す映画なのかと
ラストで思ったし、
希望を感じる終わり方でもあるが、
多分、元のようには暮らせないだろう。
崩壊しても家族は家族、なのだけど。
2019|デルフィーヌ・ルエリシー
オンライン映画祭「第12回 マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」
A Cinema of Desire(コンペティション外) スイス招待作品
MyFrenchFilmFestival