二郎は鮨の夢を見る

2011|監督:デヴィッド・ゲルブ

 

一番に感じられたのは、二郎さんの自分に対する厳しさ。
余計な考えや行動は起こさず、コンスタントな日々を淡々とストイックに生きている。本人にとっては当たり前のようだが、こんな人は滅多にいない。単純なことであっても「続けること」ほど難しいことはないと私は思う。勝負の世界では追われる方が居心地が悪いという人が多いが、二郎さんは全く動じていない。この生活を続けるために、たくさんのことを犠牲にしてきていると思われるが、肝が座っているというか、覚悟が出来上がっている人だと思った。こういう日本人がいるのかと思うと背筋が伸びる。職人ってカッコいい。

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