2013|監督:アンソニー・チェン
登場人物にそれぞれ欠点があるところがこの作品のポイント。
父、母、息子…それぞれに何かしらの問題があると思うのだが、それぞれ特に気にすることなく問題もなく時が過ぎている。(そこがリアル!)だが、そんな中にひょいと入ることになったお手伝いさんの存在が、何もなかったはずの世界の雰囲気を変えていく。要領が良くて裏技を知っていても、世の中はそんなに簡単じゃないことを少年は身をもって知ることになるが、最後、何があってもクチを割らなかった彼の成長ぶりに胸が熱くなった。ぬくもりの記憶、という副題も良い。