2014|監督:イ・ヨヌ
人を好きになるのに理由なんてない。そんなのは後から付け足すもの。
長い片想いの中で、いわゆる「振り返り」はメインの活動と言っても過言ではないし、しかも、相手の視界にも入っていない時はストーカーにもなりかねない。メンヘラ上等。恥ずかしいくらいに想像の世界を生きることになる。この映画ではそれにプラスして、相手の迷惑にならないように相手のことを考える、落とし前のつけ方が潔い。長年の想いをさっさと諦められるわけないのに…。あえて離れた場所で別の生き方を選ぼうとするヒロインが超カッコいいのである。片想いはね、ホントつらいんだよ。待つ時間がね、めちゃめちゃ長すぎるんだよ。努力の割にはね、報われないんだよ。でも。それでも止められない、それが恋。相手の幸せを願うために身を引くことは死ぬほどつらいんだけど、そんな女心の価値に彼が気付いてくれたことに、とにかく涙。←リアルではこういう人、ほとんどいないから。(せめて映画だけでも夢を見させて…)序盤、映画の選択失敗したかもと思ったんだけど、だんだんと雰囲気が変わり、想像できないような終盤を迎えていてびっくり。まさかこんな映画だとは思わなかった。