2012|監督:ノア・バームバック
こう生きるしかない。27歳、独身(女)。
特技を活かしたやりたい仕事にはつけず、彼氏とも上手くいかず…爆笑できるのは気の合う女友達とつるんでる時だけ。成功できなかったアート系女子のほとんどが、このシチュエーションに共感するのでは? ! 親には心配かけられないし、プライドもあるし、でもお金はないし、アラサーだし、もうやんなっちゃう…それを映画で再確認するかのごとく目にしてしまうと、うーん、痛い、痛すぎる。でも 27、ってね、まだまだ20代だからグレーゾーンなんだよね。これが30歳を超すと色々選択せざるをえなくなってくるのだよ! 実家に帰るとか、死に物狂いの婚活だとか、夢を諦めるとか…で、絶対違うストーリーに変貌するはず。 将来のこと考えて事務でもやりなさいよ、と言われて断れるフランシスに若さを感じたのは私だけ? ええ、私はやりたいことで食べてけないから事務で働いていますとも…。 けど、フランシスの生活が好転したラストを観ながら、ホッとする私もいる。苦しくても諦めなかった人たちを心の底から尊敬しているからだ。でも選択は一度きりじゃないと信じたい。いつか自分の選択に胸を張れる日が来ることを夢見ながら、職場の廊下を疾走している私である。