2006|監督:アスガー・ファルハディ
良いタイトルである。
簡単に言うと夫婦喧嘩。“限定された演劇的空間でのサスペンス感溢れる物語展開はファルハディ監督ならでは”と、福岡市総合図書館の八尋義幸氏(主任学芸主事)が解説しているが、本当にその通り!ひっきりなしに続く言い合いは、正に火祭り。男ってそうだよなぁ、女ってそうなんだよなぁ…といちいち納得しながら観た。
多分離婚しないこの夫婦の騒ぎに居合わせても、結婚予定のある若い娘さんにとっては所詮人ごと。火の粉をかぶらないように気をつけて過ごせば特に問題はない。他人の火祭りと自分の結婚は何の関係もないのだ。そんなちゃっかり加減にも、人間味を感じたりする。
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