#1 女性主人公映画ベスト10

私はTwitterもやっているのだが、映画ファンの間では時折、”ベスト10”とか”10選”というようなハッシュタグで、気に入っている映画のタイトルを挙げることがある。

いわゆる興行成績とか映画業界がヒットさせようと推している映画ではなく、”個人的な趣味嗜好”という点が気に入っている。

私も気が向いた時に参戦しているのだが、Twitterの140文字ではタイトルを挙げるだけで精一杯なので、私は(選んだ作品を)どう捉えているのか、何が良かったのかについて、改めて考えてみたい。


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私はどんな 女性主人公 が気に入ってるのか?

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心が傷ついた時、一瞬バリアを張ってこれ以上傷つかないように自分を守ろうとすることがある。でも、それを繰り返しているうちに、バリアはどんどん硬くなり、気づくと殻になっている。殻から抜け出せないままだと、新たな体験や成長は望めないのに…。

自分ごとだと直視しにくい問題であっても 映画というフィルターを通すと共感したり、主人公を応援したくなったりする(自分以外にもこういう体験をした人がいるのか!という驚きも含む)。

また、私だと解決できないような難題を、この主人公はどう切り抜けるのかが とても気になる。

力強く生きる女性主人公の姿から、同じ女性である私はエネルギーを分けていただく。そしてリアル<現実>での問題解決の参考にしたいと思う。


 まとめると…
  ・一般的には想像しにくいような作戦で困難な状況を乗り越えようとする人
  ・他者からの評価や悪口を気にしない人
  ・自分を信じている人(自己評価が高い人)

女性主人公映画ベスト10<感想>

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 ※順位なし

プロミシング・ヤング・ウーマン

女にはマグマみたいな感情が渦巻いていて、実行するかしないかは人それぞれ。今までは耐える人が多かっただろう。だが、これからはいつ噴火するかわからない…そんな予兆を感じさせる、粋な作品。
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女王陛下のお気に入り

「女性」と一言で言っても、立場や表現は多様である。男性監督がそれを見抜き、丁重に映画を作ってくれたことがめっちゃスゴい。また、立場の異なる三人の女優の演技バトルも素晴らしい。
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燃ゆる女の肖像

繊細な感情や振る舞いに女性らしさが醸し出されている作品。立場的な弱さと燃える想いのアンバランスさが魅力的だ。’22年5月に引退宣言をしたアデル・エネル出演作の中で、私が最も好きな映画である。
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カミーユ、恋はふたたび

懐古モノと呼ばれる映画がアジアで連続ヒットし、私もハマったクチである。が、なんとフランス版もあった!しかも設定がユーモラスで ホロリとする内容でありながら、コメディタッチで泣き笑う。

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ダンシング・クィーン

何かをはじめるのに年齢は関係ない、という人もいる。でも、始めてみると障害が多いし、笑われちゃうことの方が断然多い…。だからこそ、夢を手放さない姿が素敵過ぎる!何回観ても号泣する、大好きな映画。
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おばあちゃんの家

最初に観た時、こんなふうに愛されたかったと思った。私は幼少期に祖父母四人を亡くしていて、記憶がほとんどないからだ…。最近は、こんなふうに誰かを愛したことがあるだろうか、と自分に問いかけてみることがある。
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ルイーサ

女の底力が気持ち良い!弱い立場の女性が立ち上り、これまでの人生で経験したことのないようなことに挑戦していく姿が最高だ!常識なんて覆してしまえ!落ち込んでる場合じゃない!とにかく行動あるのみ!
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桃さんのしあわせ

人生の末期、自分がどう生きたかを人は必ず振り返るだろう。自分がどう生きたかに納得している人は、しあわせなんだろうなと思うし、何より人間関係が素敵な作品だ。運と縁、人生はこれに尽きる。
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四月物語

映画の内容や風景画自分の日常とかぶる経験をした時、これって私の映画なんじゃない?と勘違いしてしまう。そんな体験をした初めての映画であり、自分にとっては特別感の高い作品である。
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女神は二度微笑む

感想は辛口に書いたが、実はかなり気に入っている。理不尽な業務命令に耐えかね、退職翌日に観た思い出の映画でもあるから。小さな不正は当たり前、1人位の犠牲者は致し方ないという考え方には、今も賛同できない。
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スペシャル・メンション

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ベスト10を決めるにあたって、他にも色々な作品が頭をよぎる。
本当はこれも好きなんだよね…という思い入れの強い作品は実は他にもあるのだ。

私は幅広い国・地域の映画を鑑賞するようにしているため、できるだけ同じ国の作品ばかりが偏らないようにするなど、10作品を並べた時のバランスにも気を使う。

このコーナーでは、実はこれも好きなのよ!的作品をさらに12作品挙げておく。
ベスト10と同様、これはあくまでも自分にとって満足感の高い、思い入れの深い作品である。

基本、人に映画をススメることをしていない私だが、毎日のように映画の感想を載せていると「で、結局何が好きの?」と思う人もいるだろう。
是非観て!とまでは言わないが、私がどんな作品を気に入ってるのかを知りたいと思う人がいるようであれば、参考にしていただき、へぇ…と思っていただけたら嬉しい。


女は二度決断する
カリフォルニアドールズ 
ジョジョ・ラビット
シークレット・サンシャイン
シンデレラ(from アマプラ)
ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
ともしび
バグダット・カフェ
ハスラーズ
フランシス・ハ
まぼろし
40歳の解釈 ラダの場合(from ネトフリ)


ここまで挙げると 自分の好みの傾向が、かなりはっきりしてくる。

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おわりに

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映画の好みは人によってかなり異なる。
その人の生まれた土地、生育環境、興味のあること、悩みや問題などは人それぞれで、人によって刺さるテーマが違うからだ。

脚本がしっかりしているなどの理由で多くの人が「良い!」と思うような映画もあるかもしれないが、全ての人が満足する映画、というのはないような気がする。

それでも映画は毎年、大量に作られる。そしてそれらが上映されるため、星の数ほど映画情報が押し寄せ、大勢の人がレヴューを書いたり話したりするから鑑賞作品選びに迷ってしまう…。

そんな時、この人だったら次何観るんだろう?とか、この人だったらどう思うんだろう?と思うことがある。私がTwitterを続けているのは、それを知りたいからなのかもしれない。

私がそう思うように、私の趣味や考え方に興味を持ってくださっている人もいる。インフルエンサーではないからそれほど影響力があるわけではないけれど、「あ!703さんが挙げてた映画だ!」と作品名で反応してくださる方がいると、めちゃくちゃ嬉しいし、好きなシーンが一緒だとわかったりすると、喜びのあまり悶絶する。

新作映画や映画業界のオススメに頼るのもアリだとは思うけど、信頼できる映画ファン仲間の感覚と共に、オタク道を極めて行くのも悪くない。


参考:
cinemarble.com




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