2013|監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ |カナダ、スペイン
私は事前に映画解説を読むのが好きではないので、情報なしで観てしまったのだが、やはりミステリ系は最初から「謎解きが必要」と身構えて観ないと、何のこっちゃになりかねない。一般的な米映画を観るような感覚で普通に観てしまったので、当然のごとく男が二人いるのかと思っていた。あちゃー。女たちが男の違いに気づくところから、ようやく私自身もあれれ…と、思い始めたのだった。(遅すぎる!)
妻が蜘蛛に変身(?)するラストがすごく良かったけど意味がわからないと思ってもう一回観た。(DVD鑑賞で良かった) 序盤の妻が裸身でベッドにいるショット(1秒程度)で、これが妻、結婚してる、なんて、初回ではわからない! 2回目にはそうか…と思うんだけど。 秘密クラブ、蜘蛛、学校、ブルーベリーと繰り返されるキーワードが魅力的だが、蜘蛛の糸のように複雑に絡み合うこれらを器用に納得しながら観るには、複数回観ないと難しい。&原作読みたい。小説で読んだ方が腑に落ちながら理解できるような気がする。原作は1998年のノーベル賞受賞作家、ジョゼ・サラマーゴ(ポルトガル)。