『ディーパンの闘い』映画感想 ニセの人生なんてない…

家族を救えなかった心の痛み。同じ過ちを二度と繰り返すまいとする、主人公・ディーパンに釘付けになった。病んだ心を癒す間もなく、内戦中のスリランカから渡仏。言葉が通じなくとも希望を捨てず、懸命に生き延びようとする…。本当の妻じゃないし、本当の夫でもないし、本当の子供でもない…渡仏するために体裁を整えただけの3人の心の動きに、心が揺さぶられた。荒々しいシーンもあるけれど、スタイリッシュな映像に魅せられる。

2015|ジャック・オーディアール
第68回 カンヌ国際映画祭(2015) パルムドール