粉塵にさまよう

2003|監督:アスガー・ファルハディ

 

蛇に噛まれた指を切断しないと命が危ない、でも切断したくない、という青年の往生際の悪さに共感してしまった。大声で神への暴言を叫びながら、結局は「切断してください」とお願いする始末…
この映画は実は私も最悪な精神状態の時に観た。だからか、生きることを選択したにも関わらず、「死ねたらいいのに…」とつぶやく男(子どもっぽい感じの能天気な男である)の苦しみが胸に突き刺さった。
また、シブい(!)スネークハンターの、意外な人間味や優しさにもぐっとくる。ふたりは正反対に見えるが、苦しみに耐える姿は比較すべきではない。また、彼らの耐える理由が「女」であるように思え、何となくほろりとした。

 

参考記事:

cinemarble.com

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