『八月のクリスマス』映画感想 神さまからのサプライズ

人間は、あとわずかという自分の余命を知っても、何事もなかったかのように死を迎えることができるものなのだろうか…。絶望や苦しみに苛まれる中、ありふれた日常に”特別”を感じていく物語。死の間際、こんな風に心の豊かさや愛を感じられるなんて、すごく贅沢だし羨ましい。まるで神様からのプレゼントのような淡い恋愛が、彼を静かな幸福感に満たしていく。この世にこんなハッピーエンドがあるのかと思うと、涙が止まらない。

1998|ホ・ジノ


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