美しい都市

2004|監督:アスガー・ファルハディ

 

「人を助けること」と「許し」の難しさを描いた作品。
「許しなさい」という言葉は理屈としては理解できることなのだが、すごく難しいことである。客観的に加害者側、被害者側の両者を見ることができたが、私はこの映画では、許しを請う人々よりも、被害者(遺族)の方が苦しんでいるように感じられた。何故まるで加害者のように責められなければならないのだ?!という苦しみが、とても気の毒だったのだ。ストーリーはどんどん複雑に進み、誰かが救われるためには誰かが犠牲にならなければならないところまで発展する。神に祈ることはできても、人に許されることはないのかもしれない。愛は重く、心は深い。

 

参考記事:

cinemarble.com

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