『四月物語』映画感想 若気の至りという醍醐味

映画に強く惹かれる時、その作品の中に自分を見つけることがある。あの頃は自分でも嫌になるくらい、意味不明な人だった…今となっては穴があったら入りたいくらい、奇怪な行動や発言も多く…。まるで自分を見ているような恥ずかしさなのだが、正しくこれは「私の映画だ!」と思う。しかも あのロケ地の一部は撮影当時、私が青春時代を過ごした場所でもあり、映像で当時を感じられることが嬉しい。胸が疼く ほろ苦い思い出が蘇る。

1998|岩井俊二


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