『人間の値打ち』映画感想 貧富の差はあっても人間は変わらない

同じ時間を
複数の人間の視点から描く映画が
とても好きだ。

同じ空間を生きているはずなのに、
状況や立場によって
全く違う気持ちである様子が
よくわかるから。

上流階級に仲間入りして
大金を狙おうとする男の浅ましさ。
地位を脅かされた途端に
醜態を晒す富裕層。

貧富の差はあっても、
人間の本質的な部分は同じなのかと
思い知らされる…

貧富のどちらの善悪も、
バランスよく描かれているのが
特徴的だ。

タイトルの ”値打ち” は
人間性をジャッジする
という意味ではなく、
”バランスを意識すること” らしい。


2013|パオロ・ヴィルズィ|再
イタリア・アカデミー賞<ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞>:作品賞・脚本賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞・録音賞・編集賞

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