午後八時の訪問者

2016|監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ|ベルギー、フランス

自分の選ぶ生き方

仕事しました、その分のお金ください…私の周囲はそういう感じの人が多い。私だってそうだ。お金を貰ってない時は仕事をしていないのだから、プライベートには踏み込まないでください。そう思ってると業務外での会話が著しく減り、コミュニケーションがなさすぎて時々寂しい思いをする。私は非正規で働いているのでいつ辞めるようになるかもわからず、新しく知り合った人と深い付き合いに踏み込むのは気が引ける。でも、いつも思う。私はこういう大人になりたかったのだろうか。自分の生き方に、胸を張れるんだろうか…。 本作は医師になりたての女性が主人公なのだが、彼女は24時間「医師」であった。診察をしている時だけでなく。診察以外の時間にも自分の選択について考え直したり、人の相談に乗ったりしていて、その真摯な生き方に、胸ぐらを掴まれる。近年、パワーライフバランスという言葉も出てきて、生活の見直しをしようとする人が増えた。残業代を出してもらったとしても私も残業は嫌だし、バランス良く生きるにはどうしたらいいのかを考え中だ。色々なことを時間で区切り、手っ取り早く、うまくやっていきたい。でも、思うのだ。本当に信頼できる人って、この映画の女医みたいな人なんじゃないか、って。