2013|監督:フィリップ・ドゥ・ショーブロン
どの国の人と結婚する?
昔は海外に行く人もまだ少なくて「憧れのハワイ旅行」という歌が流行る位だったのに(…っていつの時代だ!)、気づくとグローバルだのワールドワイドだのという言葉が行き来するようになった。身軽に!自由に!何処へでも行って、勉強したり、仕事したり、恋愛したり、結婚したりできるようになって、それがそんなに珍しいことでもなくなった。それは良いことなのか?…実はわからない。この映画の姉妹や両親のように、受け入れられる人々ばかりではないと思うからだ。映画は映画的なハッピーエンドになっているが、分かり合えない場合もないとはいえない。日本人は「分かり合えない場合」についてのシュミレーションをやりすぎてしまい、破談もあるかもしれないけれど、フランス人は実のところどうなんでしょう。色々な国や人種を受け入れることが当然になってきているけれど、そろそろ受け入れの我慢も限界に来ているのでは? …そんな風に思ったから興味深く鑑賞したのだけれど、ハッピーエンドにまとめられていたってことは、まだまだイケるってことなのかな。