2012|監督:レジス・ソワンサル
彼女の特技はタイプライターの早打ち。
師弟関係の映画、って昔から何故かスゴく好き。やっぱり人柄を尊敬できないとコーチについていけないと思うし、コーチの方も才能を見つけたならテンションが上がるだろうし…とか人間関係についてあれこれ考えさせられることが多いのだ。 一緒にするな!と言われるかもしれないけれど、アジア映画ファンのひとりとしてこのジャンルから外せないのは『ダンサーの純情』*1。タイトルはダサめだけど、忘れられない名作。この映画も、何の取り柄もない田舎出身の子がコーチのために努力して力をつけていく物語で、恋心が含まれていたりするシチュエーションが、ちょっと似ている。そんなことを思い出しつつ(←また観たくなってきた!)、雰囲気や味わいが全然違うのは何故?!と考えたりもした。『タイピスト!』は、近年観たフランス映画の中でも群を抜いてオシャレ系だし、米映画とは異なるハッピー感がある。 ただ、『彼は秘密の女ともだち』のロマン・デュリス がナイスガイ役(?)で出てたのが、ちょっと…。どうしても彼の女装が脳裏に浮かんでしまって…『タイピスト!』を先に観るべきだった!と激しく後悔する私であった。