2013|監督:ギョーム・ガリエンヌ|フランス、ベルギー
誰にも理解されない苦しみ。
この映画はゲイの男の子の話かなぁと思って見ていたが、そうではないのでビックリ。家族も自分さえも本当のところがわからず、それを知るために色々な困難を経験するハメに。
主人公が微笑みを絶やさない感じの可愛らしい男の子なので、全体がユーモラスな感じなのだが、誰にも理解されない苦しみは、かなり深刻なことだったのではないだろうか。特に大好きなママの不機嫌な態度は、辛かったと思う。ラストが本人解釈でしか描かれていないため、何故ずっとママが不機嫌だったのか本当のところはわからない。本人的には一山越え、スッキリ解決しているものの、息子をゲイと勝手に勘違いし、辛辣な態度を取り続けていたことに対して両親はどう思っていたのかが、何となく気になる。謝れとまでは言わないが、彼の苦悩を理解してあげてほしかったなぁと思うのだ。