2012|監督:イルマル・ラーグ
若いとは言えない年齢になってくると、齢をとるということを考えはじめるようになる。男性には「初老」という言葉があるが、女性はアンチエイジングが盛んだからいつまでたっても若作りしようとしていて(求められていて)、なかなかじっくりと齢を重ねることについて考える時間がない。
きっとわがままに齢をとるであろう自分の老後の姿を、映画を観ながら考えさせられた。また、老女を支える人々の姿も忘れがたかった。報われなくても老女を捨てきれないのは、彼&彼女もまた、近未来の自分の姿を見たからなのではないだろうか。