フレンチアルプスで起きたこと

2014|監督:リューベン・オストルンド|スェーデン、デンマーク、仏、ノルウェー

夫はイケメンなのである。仕事もバリバリで、家族サービスもしてくれるなんて最高…なのに。ある出来事で責められたら、座り込んで赤ちゃん返りのごとく大声で泣いちゃうのだ。興ざめる妻。…その辺りまでの心理ドラマが非常に面白い。ただ、その後の展開で何をどう思うべきかがちょっと微妙だ。その後も危険回避する出来事が2回ほど出てくる。

①ママが助けを求めたら、パパが助けてくれた(家族でスキー中)
②危険を感じたら人を頼らず自己責任で非難すべき(帰りのバス)

助けてくれたところで終わっていたらパパのメンツが保たれたかもしれないけれど、バスの時はパパに(誰かに)助けてもらおうとはしていなかったので、やっぱり妻の心は①ぐらいじゃ癒されなかったのね、というのが私のヨミ。

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