1997|監督:マニラトラム
男の友情と裏切りがテーマ。166分。飽きることなく最後まで引き込まれる。
ただ、愛する女性の死→彼女にそっくりな別の女性に出会い、恋に落ちる…という設定はどうしても『オーム・シャンティ・オーム』を連想してしまう。
男女間の描き方は微妙だが、男同士の深い信頼関係や絆の部分はなかなか良かった。権力を持つようになるとお互いに支え合うことができず、敵のようになってしまう。だが、そういう相手がいたからこそ自分も成長し、力がついたのだと気づくラストには、熱いものを感じた。画角に戦える友の存在は貴重である。