多細胞少女

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1年ぐらいから韓国の「お笑い」が気になっている。
気になっていると言っても、実際見たことはない。
どんなものだか、興味があるのだ。


去年ソウルに行ったとき、
韓国のテレビが見られる♪と喜んでいたのだが、
なんとホテル備え付けのテレビが壊れていて 
全く見られなかったので非常に残念だった。
(超有名ホテルなのに!)


「笑いの壺」は
おそらく外国人とは異なるものだと思う。
また、その国ならではの文化、習慣、
有名人などの共通理解が前提にあるだろうから、
韓国の知識に乏しい私にも楽しめるのだろうか…?


ここのところ、
色々考えることが多くてちょっと疲れてしまったので、
本作を「おバカムービー」では?と期待して観に行った。
…でもコレ「おバカ…」とは言いがたいんですけど…。


何といってもストーリーのベースにある“苦しみ”が
作品をグレーに包み込んでいる。
「貧乏神」との別れのシーンでさえ、
切なくなるのは何故?!
繰り返される、「人生はテレビドラマ」というセリフも
全然シャレになってない…。


「無意味高校 無宗教科」とか、
限りなく前田健っぽい「ワンカルオンニ」
(セーラームーンのコスプレ好きな男)
のキャラは面白いんだけど、濃い。
…濃い。
濃いよ〜!!


貧困(子供を養子に…)、性同一障害、援交、性病、
超Mな教師、少数差別、ねずみ講、女装趣味の男etc…
の本音と建前が次々と盛り込まれており、
無条件には笑えない。


そして作品の前後のミュージカルシーンも含め、
ものすごく練りに練られていることが感じられるのだ。


……そういえば、私ってば
マイケル・ムーア監督作品も笑い飛ばせないんだった…。

※2007年執筆