私たちの幸せな時間

f:id:cinemarble:20210726183048p:plain

カン・ドンウォンより
イ・ナヨンの気持ちに寄り添って観た。
彼女の気持ちの方が、
私には共感できる部分が多かったからだ。

この映画は、
一般的にラブストーリーと紹介されているようだが 
私はそうは思わなかった。


人には言えない心の痛みを語れる相手に出会えることは、
人生の中でそう多くはないと思う。

自分の経験ではそういう相手に出会ったとき、
交わす言葉は意外と表面的な軽口だったりする。
言わずとも悟られていることを感じてしまうからだ。

私はその人が生きていれば、それでいい。
元気だったら、それでいい。

だけど、その想いは、恋愛とは別のものだと思う。


ある事件をきっかけに母親が信じられなくなり、
家族との亀裂も深まり、
蓮っ葉に生きていくしかない、元歌手。

彼女の失ったものはあまりにも大きく、
私は映画が終わった後の彼女の人生がとても心配だ。


彼女は母親を許せるのだろうか。
彼の命を助けてくれなかった神様を許せるのだろうか。
彼と出会えたことが、彼女の人生を変えることになるだろうか。


届かない「サランへ…」が彼女の人生を暗いものにさせませんように。
幸せな(だった)時間が彼女の中で、
彼女の人生をよりよくさせてくれますように…と
願わずにはいられない。