『愛のスープ』映画感想 神さまが何かを奪うのは

賞に相応しいとは思えない庶民の家庭料理を審査員に出すシーンに胸が熱くなった。より良い未来のためには過去の記憶や経験が必要なのだと改めて感じる。修行もしないうちに料理長になろうとしたり、曾祖父の七光で有名レストランに就職できてしまうヒロインには違和感があったのだが、これまでのタイ映画とはちょっと違ったアプローチのラブも含まれていたりと、なかなかの良作である。ヤギがお菓子を食べるシーンも可愛くて悶絶。

2020|クリアンクライ・モンウィチット 【日本初上映】

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CROSSCUT ASIA 特別編 「おいしい」アジア映画特集


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『インビジブル』映画感想 家族を養う為に犠牲になる人々

リスクが高くとも不法滞在しようとするフィリピン人の背景に想いを馳せた。仲間意識が高く、同胞同士で助け合いながら生きてはいるが、自分にとって良いことも悪いことも数珠つなぎ…。この作品が作られてから7年。外国人にとって日本は、もはや憧れの国ではなくなっているだろう。日本の居心地の悪さに耐えかね、海外移住する邦人が増えていると耳にしたことがある。自国外での居心地の悪さも、キツいだろうなとは思うのだけど…。

2015|ローレンス・ファハルド|日本、フィリピン

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シナグ・マニラ映画祭2015 最優秀作品賞


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『デリシャス!』映画感想 料理はまごころ…

好きな人と一緒だと、前向きになれてヤル気も出る…!フィリピン料理には豊かなイメージがなかったのだけど、"ネグロス料理"を巡るラブストーリーに魅せられた。結果的にはハッピーエンドだが、上手くいかないことが掛け合わされて逆に運気の流れが変わるようなお話 。結構複雑…。レストランの再建を巡って協力し合うも なかなか素直になれないふたり。見守る人々のまなざしが優しく、特にヒロイン父のさり気ないフォローが沁みる。

2008|ジェイ・アベリョ 【日本初上映】

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『三人姉妹』映画感想 不完全だからこそ完成するものもある

美人3人姉妹のご機嫌なミュージカル映画。2時間ちょっとに3人+@の恋とインドネシアの最高に美しい景色が盛り込まれている意欲作。こんなにハッピーなインドネシア映画もあるのか!と驚いた。地方が舞台だと貧困層の苦悩がリアルに描かれている映画を思い浮かべてしまうのだが、本作は超楽しい作品だった。だが、仲良しに見える姉妹にも確執はある…。長女は悲劇のヒロインっぽいけど、わかりみが深い。次女のつらみにも共感する。

2016|ニア・ディナタ

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『ワンタンミー』映画感想 永遠に古びることのない味

忘れてはならないのは自分たちのルーツ。祖先の辿った道を意識することだ…。人気料理店を営む人々の言葉の全てが深いぃ。成功に近道はない。質を落とさないために、絶対に手を抜かない職人たちの姿は尊敬に値する。激戦区で勝ち抜くには理由がある。料理やビジネスだけでなく、人生にも通ずる哲学が感じられた。登場する料理の全てが美味しそうで、今すぐシンガポールに行きたい!雲を呑む勢いで、今すぐワンタンミーが食べたい!

2015|エリック・クー 【日本初上映】

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『タン・ウォン~願掛けのダンス』映画感想 神頼みのその後

ご利益目当ての人間って 神さまにはどう映るのだろう…。願いを叶えていただいたお礼にタン・ウォン(タイの伝統舞踊)を踊ると誓っておきながら、いざとなると嫌がる 4人の男子高校生のお話。家の中に羽子板が飾ってあったり、マンガがあったりと日本を感じる場面にいちいち反応しながらも、タイの雰囲気にどっぷりと浸った。人々に笑われ、動画をネットに流され...嫌な思いをしつつも神さまとの約束を果たせるのか、最後まで見入った。

2013|コンデート・ジャトゥランラッサミー

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第23回 スパンナホン賞 最優秀作品賞


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【MyFFF2022/長編・まとめ】第12回 マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル

マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル (以下、MyFFF) は、フランス語圏の映画を楽しめるオンライン映画祭。法的権利の都合により配信しないとされる作品もあるが、日本では今年、長編9本、短編17本の映画を楽しむことができる。(開催期間:1/14(金) 〜2/14(月))

私はただの素人映画ファンなので、普段は映画を評価・評論できる立場にないと思っているが、映画祭では観客賞を投票できるということもあり、MyFFFでは星取りで参加することに…。ここでは今年の長編作品を振り返りながら、評価理由についても触れていきたい。

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